義歯(入れ歯)Dentures
失ってしまった歯を補うには「義歯(入れ歯)」「ブリッジ」「インプラント」の3つの治療方法があります。その中のひとつである義歯(入れ歯)は手入れが面倒、周囲の健康な歯に負担をかける可能性があったりといった欠点がありますが、一方では手術不要で簡単に扱えるという利点もあります。
総入れ歯の場合は、歯肉全体で歯を支えることが可能ですし入れ歯でしか回復できない機能や利点もあります。
ですが体にとって「異物」であることには変わりないため、使えればいいというのではなく、個々のお口へのフィット感が高く咀しゃくが快適であることが重要です。
また、部分入れ歯の場合には周囲の歯とのバランスや調和を損なわないためにも、より快適で異物感の少ない素材を使用し審美性も兼ね備えたものを提供したいと考えます。
入れ歯の必要性
失われてしまった歯を修復することにより、全身のあらゆる機能の低下を防止することが可能です。
Point 1. 老化への影響
口は「噛む」「飲む」「話す」といった人間の根本的要求を司る器官です。歯を失うなどしてこの器官の能力が低下すると、老化のスピードが著しく加速します。歯を失った時に発生する問題は、基本口腔機能への障害以外に、脳の老化、筋肉の老化などにも影響し、身体全体に大きな負担をかけてしまいます。
Point2. 脳の活性化
脳は驚くほどの割合でエネルギーを消費し、他の細胞に比べてずっと多くの熱材を必要としています。噛むという動作はこの熱材を送る大事な役割を担い、脳の働きを活性化し、認知症予防にも役立つと考えられています。また、噛むことにより顔周りにある25以上の筋肉が活発に動き、脳に十分な酸素と栄養が送られ、体温が上昇するため、代謝を活発にします。
「患者さまのご要望」が入れ歯製作の第一歩
当院の入れ歯治療では、まず患者さまのお話やお悩みをしっかりヒアリングします。そして、予算を考慮した素材の選択、見栄え、お手入れの面やアフターケアなど、さまざまな面の調和を考えた調整をモットーとしています。
「費用が心配」「価格は少し高くても、入れ歯であることが目立たない物がいい」「面倒な手入れは苦手なので、ケアが簡単な物を」など、患者さまが最も重要とするポイントは十人十色です。
保険適用で手軽に作れる物もありますが、患者さまのお口に合う物でなければ、心身に負担やストレスを与えてしまう結果になることが多いのも事実ですので、まずは遠慮なく、患者さまのご要望をお聞かせください。その上で、ご希望やライフスタイルに合った最適な選択をお手伝いいたします。
入れ歯は、床の素材によって保険の利くものと利かないものがあります。
保険診療可能
◎ レンジ床
【特長】
材質が弱いために、やや床が厚くなり、口の中で違和感があります。
また、プラスチックは水を吸う性質があるので、汚れやすい材質といえます。
保険診療不可
◎ 金属床
【特長】
薄いために口の中に入れても違和感が少なく、物を食べたときに熱がよく伝わります。
丈夫で補修もできるので長期間使用できます。
◎ ソフトデンチャー
【特長】
シリコンやポリフィン系の柔らかな弾性素材を使用するため粘膜に優しく、 口腔内にフィットします。
◎ コーヌス・クローネ
【特長】
高度精密義歯です。残っている歯の形を整えて土台にするので、ガタつかず違和感も少ないく審美性にも優れているとてもすばらしい義歯です。
◎ 磁石式入れ歯(マグネットデンチャー)
【特長】
残った歯と入れ歯の間に磁石をつけて、磁力により固定する入れ歯です。
バネを使用しないので、見た目が自然です。
◎ インプラント義歯(インプラントオーバーデンチャー)
【特長】
アゴの骨にインプラントを打ち込み、打ち込んだインプラントを土台にして入れ歯を装着するという治療法です。
他の治療法に比べ、治療費も高額になってしまいますが、歯が1本も残っていない場合の治療方法としては、最も入れ歯を固定することができ、入れ歯のがたつきによって発生する痛みなどを大きく軽減できるなど、様々なメリットがあります。