小児歯科Pediatric Dentistry
お子さまにとって「歯医者さん」は怖いところかもしれません。しかし、「怖い」「怖くない」は私たちの対応次第だと考えています。
子供と大人を比べた場合、当然のことですが、感情・考え方・理解の仕方は異なります。まず、それを理解した上で、どのようにすべきかを考える必要があります。『私たちがお子さまにしてあげられること』それをご紹介いたします。
まずは歯医者の雰囲気に慣れていただきます!
お子さま自身の治療に対する「意思」を最大限尊重します。
緊急を要する場合以外は、決してお子さまを押さえつけて治療することは行いません。例え、親御さんからの要望があったとしてもです。
嫌がるお子さまの感情を無視して治療をしてしまうと「歯医者さんは怖い、痛い」というトラウマを植え付けてしまいます。こうなってしまうと歯医者嫌いのまま成長してしまい、虫歯になっても歯医者に行かない大人に成長してしまいます。お子さまの将来を考えると何も良いことはありません。
お子さまには「困難に打ち勝つ力が必ず備わっています」
親御さんには、お子さまが歯医者嫌いを克服していく姿を私たちと一緒に見守って頂きたいと思います。
お子さまも楽しく通える歯科医院
子供が歯医者さんを好きになるには?
どのお子さまにもまずは慣れることから始めます。チェアに座ってもすぐには治療は始めず、優しいスタッフが会話を通じて楽しい雰囲気を作ります。生活習慣についてもいくつかおたずねします。そうやって徐々に歯医者さんに慣れてもらいます。
子供の頃からの予防が生涯の健康に?
歯医者さんに慣れて、楽しく通えるようになってからは、当院では3つの取り組みを実施していきます。
● お父さん、お母さんも一緒に歯磨き指導
● お口の健康と成長をサポートする食育指導
● 定期メインテナンスで生涯むし歯にならない環境へ
これらの取り組みを徹底することで、楽しく通える歯医者さんへとイメージが変わり、歯医者さんに通うことへの抵抗や不安がなくなります。楽しんで歯医者さんに通えるようになったお子さまは、しっかりとお口の健康を保つことが出来ます。
可能な限りの「無痛治療」
痛いのが嫌なのは大人も子供も同じですよね。
特にお子さまの場合この「痛み」が歯医者嫌いになる主な原因となりますので、当院では次のステップを踏んで可能な限りの無痛治療を実施しています。
STEP1. 表面麻酔
事前に、注射する部分に麻酔液を塗ります。
これにより注射時の痛みを無くします。
STEP2. 「極細の針」を使用するので安心。
蚊に刺されても痛くないように、針が小さければ小さいほど痛みは少なくなります。当院では現在発売されている中でも一番極細の針(33G)を使い、ソフトに注射することで痛みを抑えます。
STEP3. 電動麻酔注射の利用
急激に麻酔液を注入すると細胞が膨張し痛みの原因となりますので、ゆっくりと時間をかけ麻酔液を注入していくことが大切となります。 そこで当院では注入速度を機械制御した「電動麻酔注射」を導入し痛みを最小限に抑える工夫をしております。また、ケースによっては手動の方がよい場合もありますので、「電動麻酔注射」と「手動」を併用しています。
「咬合誘導」「歯並び」のご提案
子供の歯から大人の歯に生え替わるとき、ささいなボタンのかけ違いで歯並びが悪くなってしまうことがあります。その徴候を早めに見つけることで、簡単・短期間・少額で歯並びを整えることが可能となります。
これを「咬合誘導」と言います。
咬合誘導は大人の歯がすべて生えてからの矯正とは違い、抜歯したり、歯を動かしたりといったものではありません。早い時期に適切な咬合誘導を行うことで、歯並びが安定して後戻りしにくくなり、場合によっては大人の歯の矯正治療が必要なくなることもあります。
【咬合誘導】歯並びが悪くなる可能性がある場合、悪くなる前に対策を行う事です。
【矯正治療】既に悪くなった歯並びを整えることです。
親御さんも一緒に学んでいただきます。
オーラル総合歯科・矯正歯科では小さいお子さまにも「なぜ治療が必要になったのか」「何のために治療をする必要があるのか」などをしっかり説明しています。
何も説明せず治療に入ってしまうと、私たちに対して「不信感」を持ち治療に協力してもらえなくなりますし、何よりも「お子さまとの信頼関係の構築」のためにはこのようなコミュニケーションは必須と考えます。
また、当然のことですが、親御さんにも、どのような治療をしたのか、今後はどのようなことに気を付ける必要があるのかもお伝えしています。
「親御さんにも歯に関しての知識」をつけて頂くような取り組みを行っています。
今の日本では「歯」に関しての知識がまだまだ普及しておらず、そのことが原因で様々な問題が生じる可能性が多々あるためです。例えば「大人の歯が生えてくるから、子供の歯は虫歯になっても大丈夫」このように思われている方も多いのではないでしょうか。それは大きな間違いです。乳歯には大きな2つの役割が与えられています。
◎ 1つは、次に生えてくる永久歯を適切な位置へ誘導する役割。
生え換わる時期に乳歯がすでに虫歯でダメになっていた場合、永久歯を適切な位置へ誘導が出来なくなったり、永久歯自体が生えてこなくなる場合もあります。
◎ 2つ目は、乳歯は永久歯が生えてくるスペースを確保する役割も担っています。
虫歯で乳歯を抜いてしまった場合、その隙間を埋めるように両隣の歯が寄ってきます。そのようになると永久歯が顔を出すスペースがなくなり、正しい方向に生えることができず噛み合わせが悪くなる原因となります。
この他にもまだまだお子さまの歯に対する間違った認識が存在しますし、お子さまの歯を守るための最適な手段をご存じない方が多くいらっしゃいます。お子さんが成長するまで歯を守ることができるのは親御さんしかいません。オーラル総合歯科・矯正歯科で一緒に楽しく学んでいきましょう!!